2014.09.19 Friday

阪神タイガースの黄金時代が永遠に来ない理由 野村克也

ノムさんが阪神タイガースについて厳しく批評した(?)本ということで購入。

阪神のことだけでなく、巨人のことも書かれていたりするのだが、やはり大半は阪神の話題なので、阪神ファンが読んだ方が楽しめる。

まず最初に、関西メディアがワールドカップ開催中であろうが、スポーツ紙の一面が阪神タイガースであることについて書かれている。
関西エリア以外の方々には信じられないことだが、もちろんこれは本当のことである。

ちなみに、このことが1軍半レベルの選手をスター選手になったと勘違いさせる一因になっているとのこと。
私もこの点は同意でき、若手がなかなか育たない原因だと思っている。

阪神ファンの多くの方が知っていることだと思うが、阪神監督時代のノムさんと今岡誠との確執(?)について等が書かれている。



現在の阪神タイガースに関しては、「和田監督はオーラがなくコーチ向き」と書かれており、これは多くのファンが納得することだろうと思う。

個々の選手には厳しいことが書かれているのかと思っていたのだが、上本と大和は平均以上の足の速さがあり小技もできる。
ベンチもサインが出しやすいと高評価。

鳥谷は全てを兼ね備えている、ゴメスについては詳しく書いていないのだが、マートンの安定感を褒めていた。

また意外なところでは、西岡剛を評価しており、その内容が予想外で西岡を見る目が変わった。

ところが某選手に対しては「フルスイングではなく、ただのムチャ振り」と厳しい指摘。



その選手とは、もちろん新井貴浩(笑)

この本のタイトルである「黄金時代が永遠に来ない理由」なのだが、ノムさんは「絶対的エースの不在」「生え抜き4番の不在」「正捕手の不在」といった点を挙げていた。

とは言え、生え抜き4番は厳しそうだが、藤浪が絶対的エースになり、梅野が正捕手になれば、黄金時代に1歩近づくのではないかと思ったのは私だけだろうか?


最後に、ノムさんはきっちり挨拶に来る選手が好きで、そういうことができない選手が大嫌いなんだということが、よく分かる本であった。

2014.09.16 Tuesday

長州力×高田延彦〜弟子入りしてから5分も会話したことがない〜

1973年に新日本プロレスへ入門した長州力と、1980年に入門した高田延彦。

そんな2人が水道橋博士をMCにして2時間の対談!!

今まで5分も話したことがない2人ではあるが、過去の思い出話が結構面白い。





長州力の高田延彦への印象が「足が速かった」と、まったくプロレスと関係ないことだったり、長州力が自分が発した数々の名言をまったく覚えてなかったりと、色々と意外な一面が見えて面白かった。

※収録日は2012年10月5日

2014.09.13 Saturday

プロ野球構造改革論 岡田彰布

9月に入って失速中の和田タイガース…
いったんは続投が決定していたものの、和田監督の進退問題も浮上してきた。

新たな監督として名前が挙がってきているのが岡田彰布元監督。

そんな岡田さんが、プロ野球界の立て直し、構造改革について語っているのがこの本である。

ちなみに阪神OBとしての発言というより、元選手会長といった立場の内容も多く、他球団のファンの方々が読んで頂いても充分に楽しめる内容だと思う。





序盤は岡田彰布と野茂英雄というあまり接点のなさそうな繋がりを交えて「メジャー論」「FA論と導入に至るいきさつ」といったことが記載されている。

私のような阪神ファンだと「選手・岡田彰布」「監督・岡田彰布」として見てしまうことが多いのだが、「選手会長・岡田彰布」という別の一面が知れて興味深かった。
(こう言うとなんだが、まだ空けていない引き出しを多く持っていそうな気がする)

労働組合の責任者として、トップ選手の意見を主張するだけでなく、最低年俸で頑張っている選手の声を代弁することを考えていたりと、さすがとしか言いようがない。

昨今の選手の格好への不満は、「ヒゲ・長髪禁止」と野村克也さんみたいなことを語っているが、やはり組織を率いるものとして価値観は似ているのだと思えた。

本の後半では持論である「プロ野球1リーグ10球団、三軍制(プロ野球30球団制)」について書かれている。
この提言に賛成か反対かは、この本を読んで是非考えてほしい。

ちなみにこの本でプロ野球選手の引退後の人生について書かれている章で、「甲子園の近くで居酒屋の大将として頑張っている先輩」という記載があるのだが、これってケンペイさんですよね?(笑)
私自身も岡田さんにお会いしましたし(笑)

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