2017.12.04 Monday

ナチスの「手口」と緊急事態条項 長谷部恭男 石田勇治

憲法や近現代世界史の知識がないと、やや難しいかもしれないが、とても興味深いテーマの本である。

安倍晋三や麻生太郎のような知的水準の低い方々には、理解が難しいかもしれない(笑)

この本は、ナチ・ドイツ研究の第一人者である石田氏と、国会での発言でも有名になった憲法学の長谷部氏の共著である。

序盤はワイマール憲法下において、ヒトラーがどうやって政権を奪取したかを、歴史を振り返りながら憲法を中心とした視点で解説されており面白い。



ヒトラーに悪用された「緊急事態条項」だが、戦後ドイツもボン基本法で「緊急事態条項」を盛り込んでいる。

その背景に冷戦があったことや、乱用を防ぐための制度設が、過去の過ちを二度と繰り返してはならないというドイツという国の気概を感じる。

それに比べて日本の「緊急事態条項」はどうだろうか?

その危険性を「統治行為論」と絡めて問題点を指摘している。

憲法学などを学ぶ方が読んでも、面白いと思える内容のある本であった。

2017.12.03 Sunday

広岡イズム 広岡達朗

この本の著者名とタイトルを聞かなければ、野球関係者の本とは思えない(笑)

良い意味でも悪い意味でも、やや異質な本で野球の話の中にいきなり合気道の話が出てきたりする。

広岡氏の本を読むのは初めてだったので、やや面食らってしまった…

「気」の字を使わず「氣」の字を使うあたり独特のこだわりが垣間見える。



いきなり病気や医者の話からスタートする。

この時点で、買う本を間違えたかと思いました(笑)

医者は病気を診断し薬を使って病気を抑えるだけで、病気を抑えるのは自分自身の生活だとのこと。

納得できなくはないが、こういう患者さんが病院に来ると医者は大変だろうなと。

「指導者がなすべきこと」「人を育てる」では、納得させられることも多く、巨人の生え抜きを育てられない現状を嘆いていた。

また川上監督との確執にも触れられており、ズバズバとモノを言える人なんだという印象を受けた。

「組織を育てる」ではコリジョンルールやスライディング、人工芝へ対しても考え方が書かれており、私は全体的には賛成である。

「日本人が目指す姿」あたりから大和魂や教育勅語が出てきて、野球から離れた話題が増えていく。

賛否両論がある本だと思うが、広岡氏の考え方に触れたい方はぜひ手に取ってほしい。

2017.12.01 Friday

いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン 大塚雄介

仕事でブロックチェーンに携わっているので関連する書籍に色々と目を通している。

初心者向けに解説してる本のなかで、最も丁寧で分かりやすい本の1つが、この本だと思う。

特にオンラインで株やFXをやっている人にはイメージしやすいのではないだろうか。



2020年の高騰(!?)を前に投資しておくと良いかも。

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