2015.06.18 Thursday

ブラック企業 今野晴貴

ブラック企業問題に取り組む第一人者である今野晴貴氏の本。





2012年に発売された「ブラック企業」の続編である「ブラック企業2」が今年発売された。

「ブラック企業2」では、「ブラック企業」の復習から始まり、自らブラック企業に志願してしまう人の問題点を指摘。

今野氏はブラック企業に入る若者を3グループに分類

◇わかっていたけど他に内定が取れなかった
◇わからなくて入ってしまった
◇わかっていたけど自ら入った

この中で、なかなか理解しづらい「わかっていたけど自ら入った」グループについて分かりやすく解説している。
その手法が新興宗教に近い感じで怖さを感じてしまった。


次に、実際のブラックと呼ばれる企業の、異常な職場環境を紹介している。

明らかな違法行為であっても、大学卒業後まだ間もない社員であれば、おかしいと思っても声を出せない環境が作り上げられているようである。

私自身も問題の多い企業で働いた経験もあるのだが、自分の場合は労働基準法等を吟味して問題を調べ上げ、ネットで公表してみたり(口コミサイト・SNS等)、労基署を入れてみたりと色々と経験がある。
(ちなみに、その結果として労務管理ができるようになってしまった…)





終盤では、労働基準監督署のマンパワー不足の問題などを指摘している。

労基署の方々は親身に相談にのってくれる方も多いのだが、確かにあまりにも相談件数が多いと動くに動けない。

そこで私は、ある程度のおぜん立てをして労基署に相談に行くことにしている。

例えば長時間労働が問題の場合である。

私は、勤務開始時と勤務終了後にスマホで社内の時計の写真を撮る。
もしくは、自分のデスクのPCから、自分の個人メール宛にメールを送る。
(外部のフリーメール等に送れない場合、自分の社内アドレスにメールを送り、それを印刷する)

こうすることで証拠用のタイムカードの出来上がり。

これに加え、上司からの違法性の高い命令を録音し、まとめて持参すれば、労基署が証拠集めする手間が省け動きやすい。

どうしても企業と戦わなくてはならない場合、参考にして頂ければ幸いである。

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