2020.05.23 Saturday

ヤクルトスワローズ論 野村克也

ノムさんがヤクルトスワローズについて語る本なのだが、ヤクルトスワローズファンはもちろんだが、野球好き、特に1990年代の野球をよく見ていたファンには面白い本だと思う。

ちょっとしたインタビューの序章から始まるのだが、この方が聞き上手でノムさんも饒舌で盛り上がる。

第1章で野村監督と宮本慎也さんとの対談なのだが、ノムさんの「宮本、今お前仕事何やってんだ?」といったジャブからスタート(笑)

2人でヤクルト時代の思い出や、ノムさんによるボヤキ(宮本さんのフォロー有)や、宮本さんによる決める立場ではないヘッドコーチの大変さなど興味深い内容である。

対談の中で、ノムさん発案の「ギャンブルスタート」「クイックモーション」などの話が出てくるところで、

野村監督「これらが全然マスコミに出ないのはなんで?」とボヤくが

宮本さんが「監督、結構出てますよ(笑)」とツッコまれたりするあたりが面白い。

この対談は2019年12月5日に行われたそうなのだが、宮本さん良い想い出になって良かったんじゃないかな。

次の章では、ノムさんの幼少時代のことが、いつも以上に詳しく書かれている。

そこで驚きの発言があり、中学生の時に貧乏だったのに帽子や学生服はなかなか綺麗なものを身に着けているのだが、それは「お前分かっているよな」と言って周りから取り上げたものらしい。

「ノムさん、ジャイアンかよ!(笑)」

その後、ノムさんが監督時代のヤクルトスワローズの選手たちについて色々と書かれているのだが、この本ではボヤキより長所に触れることのほうが多いように思えた。

また捕手について、チームの鏡(エースや四番)について、いつも以上に踏み込んで持論を解説してくれており、ノムさんの考えがよく分かってくる。



今までの本に書かれていないエピソードなども書かれており、新書ではあるがハードカバーの本のように読み応えありで、まだノムさんの本を読んだことがない方は、これを読むと良いと思う。

もちろん他のノムさんの本を読んだことがある方にも楽しめる内容である。

ヤクルトスワローズ監督時代の教え子の面々へ向けた遺書なのかなと思えると泣けてきてしまう…

2020.05.16 Saturday

もう一度ノムさんに騙されてみたい 川崎憲次郎

強かった野村ヤクルトスワローズのエースを務め、巨人キラーとしても名を馳せた川崎投手の本。

野村監督からヤクルト時代のエピソードはTVや数多く聞かせてもらったが、教え子である川崎さんの視点で、1投手としてどのように感じられたのかを聞けるのは興味深いと思い購入。

まず本を読んで思ったのが、川崎さんは丁寧で礼儀正しい方なんだなというのが第一印象で、その人間性にファンにならずにはいられない。

ここで私の頭に思い浮かんだのが「財を残すは下、業を残すは中、人を残すは上」というノムさんの言葉。

ノムさん、しっかり良い野球人をこの世に残してますよ!

この本で面白いというか、感心させられるのが、ノムさんがミーティングで伝えた言葉を川崎投手流に自分なりにアレンジして、自分で消化している点である。

私が思うに、野村克也と言う人は"監督として""打者として"そして"捕手として"優れた方だが、投手経験はもちろんない。

なので「この言葉を実践するには、投手としてどのようにすればいいのか?」を考えておられたように思う。

力強いストレート、鋭いシュートだけではなく、クレバーな頭脳があったから良い投手になれたのだと思う(怪我さえなければもっと勝てた投手であろう)



普段のノムさんの本にないエピソードやお言葉も多くファン必見の本だと思う。

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