2016.11.17 Thursday

これが「日本の民主主義」! 池上彰

池上彰が日本の民主主義を解説、いや日本の民主主義の問題点を批判している本。

第一章では「安全保障」について書かれているのだが、日米安保条約の締結といった戦後から、今日までの日本について書かれている。

この章では、内閣法制局長官を集団的自衛権の行使を認める官僚に変更するという手法で、憲法解釈を変更することの問題点を指摘している。

また2012年の「アーミテージ・ナイ・レポート」でアメリカが提案した要求を、忠実に実行している点も暗に否定している。

第二章では「TPP」について書かれていて、TPPそのものの問題点を指摘というより、TPPに関しての自民党の公約違反の問題点を指摘している。

2012年の選挙で「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」と選挙ポスターに書かれていたのに、まさかの手のひら返し。

これが日本の政治の水準ですと嘆いています…

第三章では「原発政策」についての問題点を指摘しており、メディアによる原発PRや、補助金による過疎地を合法的に買収する手法を批判している。

また高浜原発の運転を差し止めた大津地裁の仮処分に対し、裁判所の判断を批判した某関西の経済人の話など呆れるしかない。

その経済人はこのブログの運営会社グループのトップだったりして…

第四章の「税制」に関しては、減税をアピールして票を得ようとしている政治家の態度を批判している。

池上彰氏は、有権者を説得してでも増税し、国家の赤字を何とかしたいと思っているようである。

私もその部分は理解できるのだが、まずは赤字を生み出した政治家や官僚が責任を取ったのちに増税すべきだと思う。

第五章は「メディア」に関してで、当然ながら高市早苗総務大臣の脅しとしか思えない問題発言を「ここはどこの国なのでしょうか?」と皮肉っている。

またテレビで政権の政策を解説すると、政府の担当部局から「ご説明に上がりたい」と連絡が来るとのこと。

これって「監視してますよ」ってことでしょうかね?





このように今日の日本の民主主義の問題点を皮肉っているので、多くの方々に読んでもらいたい。

2016.11.16 Wednesday

新・リーダー論 池上彰 佐藤優

池上彰氏と佐藤優氏の共著の第3弾。

「大格差時代のインテリジェンス」というサブタイトルがついている通り、リーダー論を軸に世界情勢を語っている。

プーチン、エルドアン、金正恩といった既存のリーダーから、アメリカ大統領選挙に関してトランプを中心に書かれている。

イギリスのEU離脱が、スコットランドとアイルランドに与える影響は、とても興味深かった。
ヨーロッパの今後の動向を考えるうえで大変勉強になる内容であった。

他にも国家VS資本というテーマで、パナマ文書についても触れられている。
多くの多国籍企業が、タックスヘイブンを求めていて、高額所得者が住民税等の税負担が軽い地域を求めているという問題を指摘している。





またネタバレになるが面白いエピソードとして、日本大使が申し出てもなかなかアポイントがとれないソ連の高官に、アントニオ猪木が表敬訪問を申し込んだら二つ返事でOKで、佐藤優氏が通訳を担当した話が面白かった。

「元気があれば何でもできる」というのは、あながち間違ってないようである(笑)

2016.11.07 Monday

分断社会ニッポン 佐藤優 井手英策 前原誠司

佐藤優氏、井手英策氏、前原誠司氏の異色の3人が、今日の日本で問題となっている様々な格差の問題点を指摘している。

所得格差、世代格差、地域格差、性別格差といった点に注目している。

例えば、所得の高い層(正規雇用が中心?)と所得の低い層(非正規雇用が中心?)との間に分断線があり、これが今の住みづらい社会を作っているのだとのことである。

社会の分断は「人並みに認めてほしい」という人間の「承認欲求」を傷つけるという言葉が印象に残った。





また将来に関して最も不安を抱えているのは「没落を恐れる中間層」とのこと。

低所得層の中には、ある種のわりきりがあって「生活保護を受けていればいいや」と考えるらしい。

ところがいわゆる中間層は「生活保護なんてとんでもない」と考え、没落することを恐れてしまう。

なおこの層が右傾化して「日本会議」を支持したりしているらしい。

ちなみにこの指摘に、日本会議の関係者でもある前原氏は終始無言だった…(笑)

2016.11.04 Friday

野村の遺言 野村克也

「生涯一捕手」と常々語っているノムさんが、良いキャッチャーが育たない現状を嘆いた本。

ノムさんは、投手は165キロのストレートを投げる大谷翔平、野手ではトリプルスリー山田哲人、柳田悠岐といった人材が出てきているのに、良いキャッチャーが出てこない現状に危機感を抱いている。

この本でも語られているように、キャッチャーならこの人という選手がいない。

ノムさんは、その原因を配球を教えられる人がいないからだと嘆いている。

そういう訳で、この本は日頃の監督目線というよりキャッチャー目線で配球を中心に書かれている。
(あまり野球に詳しくない方が読むには厳しいかもしれない…)

学生や社会人などで本格的に野球をやっている人はもちろんのこと、野球を見るときに「何でそんなボールを投げさせるんだ!」とか「そこは変化球ちゃうやろ!」とか思いながら見ている方には楽しめる本だと思う。





「野村の遺言」というタイトルではあるが、TVで見ている限りノムさんはまだまだ元気だと思う。

2016.11.02 Wednesday

プロレスリングノア身売り

プロレスリング・ノアは11月1日、公式サイトでプロレス興行および関連事業をIT企業のエストビー(東京都千代田区)に譲渡したことを発表した。

発表によると「事業譲渡に伴い、所属する選手及び従業員はエストビー株式会社に移籍し、本日以降に予定されている試合・大会は、すべて予定通り開催されます」という。すでにチケットを購入している観客やファンクラブ有資格者も継続して有効になる。

今後は、エストビー社が事実上のオーナー企業となるが、「プロレスリング・ノアは、エストビー株式会社の下で、今までどおり心に残るプロレスを追求するとともに、さらなる発展を目指していきます。皆さまにおかれましては、これからもプロレスリング・ノアへの温かいご声援とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」としている。

そう言えば新日本プロレスも、一般企業が経営することになって業績が上がったような…

2016.11.01 Tuesday

変貌する自民党の正体 田原総一朗

田原総一朗が、終戦からの自民党結党から今日の安倍政権までを解説。

よくよく考えたら、終戦後の日本は自民党政権だった時代が大半だったため、自民党政権を通して日本の戦後史が分かる本。

戦後の日本の歴史(政治史)を知りたいと思う方にはお勧めの本だと思う。



ただ、普段の司会者としての役割からか、田原総一朗ご自身の率直な意見というのが思ったより少ない気がした。

その点は購入時の予想と違って、私としては残念だった。

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