2020.03.31 Tuesday

ヒトラーの正体 舛添要一

前から気になっていた本だったので、新型コロナウイルスによる外出自粛の際に読みたいと思い購入。

第一次世界大戦で負けたドイツが、ベルサイユ条約による多額の賠償金で苦しむ中に出てきたオーストリア人のヒトラー。

抜群の政治センスで少しずつ政権掌握を実行し、景気浮揚策で失業率を下げ、さらに公的扶助の充実で高い支持を得ていく。

外交の面でも抜群の政治センスは発揮され、相手が譲歩することをか確信した強気の交渉術など、その政治センスには改めて驚かされた。

ポピュリズムだなとは思うが、当時のドイツで支持を集め、戦後でも「ヒトラー時代のドイツはよかった」という国民もいたという点は理解できる。



もちろん反ユダヤ主義によるホロコーストは絶対許されないのだが、当時のヨーロッパには反ユダヤ主義の風潮が強かったということは驚きを隠せなかった。

この高い能力を良い方向に使ってもらえれば、この悲劇的出来事など起こらず、名宰相として名前を残せたのにと思ってしまうのは私だけだろうか?

オリンピックの聖火リレー、年末調整制度の確立、ヘリコプターの実用化などは、すべてヒトラーが始めたものである。

2020.03.30 Monday

イスラエルとユダヤ人 考察ノート 佐藤優

我々日本人からすると、遠い存在に思えてしまうイスラエルとユダヤ人。

そのイスラエルとユダヤ人について佐藤優氏が解説してくれている本なのだが、内容は新書のレベルを越えており、私のように宗教の知識に乏しいとユダヤ教やキリスト教に深く入り込みすぎると、ついていくのが厳しかった…

とは言え、佐藤優氏がイスラエルを好きな理由、イスラエルと連携を強化するメリット、特に日本にとってはロシア情報をイスラエルを通じて入手することができ、北方領土交渉に関して有利な情報を得ることができる可能性が高いのである。

それに加えて、アラブ諸国と関係強化している今の日本のお金がアラブ諸国経由で北朝鮮に入ってしまっている状況を改善できる点もメリットである。

ただイスラエルは「全世界に同情されながら死に絶えるよりも、全世界を敵に回しても生き残る」という国是を持っているので、そのような考え方を持つ国と協調路線でいくのは怖い気がするのは私だけだろうか?



2015年2月に出されたものに加筆されてでたものなので、少し古い内容も扱っているのだが、国際政治や外交に興味がある方には読んでほしい本である。

2020.03.29 Sunday

超一流 プロ野球大論 野村克也 江本孟紀

南海の師弟バッテリーであるノムさんとエモやんの対談形式の本。

愛弟子との対談ということで、いつも以上に饒舌で歴代ベストナイン、平成ベストナイン、ノムさんの教え子ベストナイン、2020年のプロ野球の展望などについて書かれている。

お2人が活躍した昭和の時代から、平成を経て令和の現代のことについて書かれているので、色々な年代のファンが楽しめる本だと思う。

感心するのが2人とも、昔のことから最近のことまで、野球に関することを鮮明に覚えており、プロはこうなんだと感心されられた。

そう言えば、私の知っている某阪神タイガースOBの方も、近い世代の野球選手の名前を出すと、「○○さん(先輩)には2軍でよう打たれた」とか「XX(後輩)はいつも内野ゴロに抑えていた」とすぐに返ってくる。

先輩、後輩がしっかり頭に入っているのにも驚かされたことを思い出してしまった。



この本が書かれた(お2人の対談があった)のが2020年1月らしいのだが、この時の野村監督は普通に元気だったんだよな…

亡くなってしまったのが本当にツラい。

2020.03.28 Saturday

ザ・スコアラー 三井康浩

讀賣ジャイアンツで長年スコアラーを務め、イチローの一打で世界一に輝いた第2回WBCでイチローに狙い球のアドバイスもした三井氏の本である。

初めて超一流のスコアラーの方が書いた本を読んだのだが、想像以上に奥深く興味深い。

病気を理由でユニフォームを脱ぐことになり、そこからのスコアラー人生を分かりやすく紹介してくれているのだが、選手にアドバイスする際に分かりやすい言葉で説明しないと腹落ちしないから、分かりやすく説明する能力に長けているのだと思えた。

どうやってセ・リーグの強敵、特に野村監督&古田敦也のヤクルト、川上憲伸や山本昌といった好投手とリードする谷繫元信がいる中日、といった強敵と戦ったが書かれていて、プロのスコアラーの仕事のイメージが持ちやすかった。

ちなみに広島や横浜の話は出てくるのだが、vs阪神タイガースの対処法についてまったく書かれていない(笑)

調べても対処策がなかったのか、はたまた調べるまでもなかったのか…



かなり奥深く、打撃コーチに代わりミーティングを仕切ったり、スコアラーとしてベンチに入ったりと、当時では斬新な扱いをされたレジェンド的なスコアラーのようである。

また多くのことがバッテリー目線で書かれていて(結構ノムさんに考え方が近い)野球を深く考えようと思うとバッテリー目線になるのかなと思えてしまった。

いつの日か球辞苑で「スコアラー」を取り上げて、この三井氏をゲストで呼んでほしい。

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