2018.12.04 Tuesday

わいたこら。 新庄剛志

「わいたこら。」は、標準語でいえば「なんじゃこりゃ?」といった意味らしい。

そんな「わいたこら。」と思えるエピソード満載の新庄剛志の面白自伝といった感じの本。

本人がTV番組等でも語ったことがあるように、今まで稼いだ20億円を使い込まれてしまった新庄剛志。

それでも、ポジティブ思考で幸せに生きていけるのは、大物たる所以か?



また、あまり表には出ていない野球のエピソードも面白い。

阪神タイガースからFAでメジャー移籍、シーズン終了後に日本でお世話になった野村監督を食事に誘う。

そこで3人の選手を推薦すると、その3人は他球団に入ってしまうのだが、その後タイトルまで獲ってしまう。

あっと驚くエピソードなのだが、お世話になった人にしっかりお礼をするあたりが、新庄が好かれる理由の1つなのだろう。

新庄とノムさんとは、意外と相性が良かったのかもしれない。

いつの日か、阪神タイガース新庄監督が見てみたい。

2018.11.19 Monday

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 山口周

世の中には、MBAプログラム等で学ぶ技術を解説して、ビジネスの方法論を紹介する本は多い。

ところが、この本はそのような本と大きく異なり、美意識を鍛える重要性を説いている。

著者である山口氏が仰るように、誰もがMBAの方法論を学べば、企業が選択する施策がどれも同じになってしまう。

それでは差別化が図れないというのは、まさにその通りだと思える。

また経営学者として有名なミンツバークの指摘でもあるのだが、経営は「アート」「サイエンス」「クラフト」の混ざり合ったものであるとのこと。

しかし現在は過度に「サイエンス」と「クラフト」が重視されている点が問題であるとのこと。

恥ずかしながら、この考えは初めて聞いたのだが、これはとても納得させられた。

ここからは私の考えなのだが、その会社や経営者と相性がいいというのは「アート」の部分の価値観が近いのだと思える。

抽象的な話になっても、お互いが「アート」の部分で理解があるので、話が通じるように思える。

また「アート」と「サイエンス」が議論になると、「アート」が負けてしまうという点は、実は私が常日頃悩んでいることだったので、とても共感してしまった。



これ以外にも、エリートと犯罪といったテーマや、日本企業で問題が色々と発生している改ざん問題の背景についても解説してくれているのだが、その指摘が秀逸すぎる。

山口氏の本を読むのは初めてだったのだが、他の本も読みたいと思えるような本である。

2018.11.18 Sunday

決断=実行 落合博満

落合監督の本を読むのは初めてだったのだが、これがまた面白い。

野球関係者だけでなく、経営者や政治家も読んだ方が良さそうに思える。

現役時代の話を交えながら、監督としての心構えや自らがとった行動について、その背景などを解説してくれている。

監督としてユニフォームを着るときに「自分ができたことを伝えるのではなく、自分ができなかったことを勉強する」ということを肝に銘じたらしい。

また、指導者にとって一番怖いのは、自分が何でも知っていると勘違いしてしまうことだ。

これは選手から何か質問をされた時、「それは分からない」と言っては指導者失格だろうと考え、「何でも知っていなければいけない」という誤った使命感による場合もある。

バッティングに関してさえ、まだまだ知らないことはいくらでもある。そうなると、自分が経験してきたことしか伝えることはできない。

そのような理由で、投手に関してはすべて森繫和コーチに任せていたようである。

この本の中で、落合監督と森コーチの色々なエピソードを知ると、当時の中日が強かった理由がよく分かる。



意外なところでは、「少数意見に関する考え方」「組織は小さなピラミッドとの集まりと考える組織論」が、落合監督の価値観が垣間見れて面白い。

現役の野球チームの監督だけでなく、経営者や政治家でここまで考えている方はいるのだろうかと思ってしまう。

この方に関しては、好き嫌いが分かれる方だと思うが、あまり好きではない方も読んで頂ければ、落合監督への見方が変わると思う。

2018.11.04 Sunday

巨人・阪神 失敗の本質 野村克也

「外野手出身の監督に名監督はいない」という持論を持つノムさんが、高橋由伸が辞任した巨人と、金本知憲が辞任した阪神の現状を嘆く。

巨人に関してはかなり手厳しく、高橋監督に対して「野球哲学はあるのか」「無策すぎる」と辛辣な批判が多い。

捕手の小林に対しても、リードや構えに対して問題点を指摘している。

ただ小林が打てないことに対しては、捕手は守備優先ということで少しかばっている。

また菅野智之に対しては、往年の名投手と比較して絶賛しており、岡本和真に対しても期待しているようである。



阪神に関しては、ご自身が阪神監督時代に苦労したこともあり、金本監督への批判は少なく同情している。

「阪神が甲子園で勝てない理由」として、ファンからのプレッシャーが大きいのが、勝てば励みになるが、負けたときはツラいという本音を語っている。

また阪神の選手では、右の大砲である中谷将大に注目しているようなので、来季は活躍してノムさんを喜ばせてほしい!

この本は、巨人と阪神がテーマの本だが、他球団についても語っており、他球団のファンが読んでも楽しめると思う。

日本シリーズで強肩を魅せつけてくれたあの選手についても語ってます。

2018.10.27 Saturday

KAZUTAKA KATOH

私のオーダースーツを作ってくれたKAZUTAKA KATOHの紹介。

TETE HOMMEのデザイナーさんです。

KAZUTAKA_KATOH

大人の男として、素敵なオーダースーツが欲しい方は、お問い合わせください。

3ピース対応も可能です。

2018.10.16 Tuesday

ブラックボランティア 本間龍

うちの近所に介護施設があるのだが、そこにボランティア募集の張り紙が貼ってある。

その内容は、介護施設を利用してくれている方の世話をすることで、具体的な業務内容が書かれている。

その横に、職員募集の張り紙もあるのだが、ボランティア募集と業務内容がまったく同じであった。

この介護施設、できればタダでこき使えるボランティアが欲しいんだろうなという本音が垣間見れる。

同じようなことを、国家レベルで行っているのがオリンピックのボランティアである。

その問題点を、分かりやすく解説してくれている本で、とても興味深い。

11万人ものマンパワーを、労働の対価を払わずに無償ボランティアでまかなおうとするのは短絡的すぎるし、そもそも営利団体が無償ボランティアを使うという意味が分からない。

「感動を味わおう!」という手法は、低賃金で雇ったアルバイトをうまく使おうとするユニクロの手法とよく似ている。
【参考】ユニクロ潜入一年 横田増生



高校生や大学生の方に読んでもらい、オリンピックの無償ボランティアの搾取の図式を知ってほしい!

ちなみに、私は結局人が集まらず開催間際に日雇い派遣の方々を集めることになるが、失礼ながら接客技術や語学力が満足できるレベルに至らず、不評なオリンピックに終わると思っている。

2018.10.15 Monday

日本型組織の病を考える 村木厚子

厚生労働省で事務次官まで務めた村木氏が、ご自身の半生を語りつつ日本の問題点を指摘している。

村木氏といえば、郵政不正事件で不当逮捕されてしまい、検察と戦って勝った方といったほうがピンとくるかもしれない。

その不当逮捕に関して、当時の取り調べの様子を事細かに説明してくれている。

ご本人の話によるとメモ魔のようで、そのメモのおかげでご自身の無罪を証明することができ、証拠改ざんするようなとんでもない検事を立件することができたようである。

検察は、起訴できる権限という巨大な権力を持っており、その権力を盾に自らがたてた勝手な仮説(稚拙すぎる場合もあり)に沿って取り調べを行うので、無罪だった場合は国家権力を使った最も恐ろしいパワハラだと思う。

私のように大雑把な人間だと、間違いなく検事の作文で起訴され、すぐ有罪にされてしまいそう…

権力も何もないので国家権力も私を狙わないだろうが…(笑)

ちなみに、私は冤罪を生み出した検察官、警察官、裁判官は厳罰にすべきだと思っていて、最低でも一定期間の職務停止などはあって然るべきだと思う。




この村木氏のすごいところは、拘置所にいる時に知的障がいが理由で犯罪を繰り返してしまう方が多いのではないかと思い、退官後にその問題を解決しようと動き始めたことである。

拘置所に入れると、自暴自棄になったり人によっては自殺することもありえそうなのだが、そのような環境でもしっかり考えられるところは、やはり大物というか精神的に強いのかなと思う。

そういえば、佐藤優氏なども拘置所時代に色々と考え、それを本にしたことが、本格的な作家になったきっかけのようである。

一度入ってみるか?(笑)

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