2019.08.26 Monday

ロシアを知る。 池上彰 佐藤優

池上彰氏と佐藤優氏が、ロシアについて徹底的に解説した本。

この2人はとても気が合うのか、池上彰氏が佐藤優氏から多くのエピソードを引き出しており、ロシアという国の表と裏が見えてくる。

それにしても、ロシアというテーマで1冊の本にしてしまうのには驚いたが(笑)

日本とロシアと言えば、やはり北方領土問題であろう。

序章でいきなりこの北方領土問題からスタートするのだが、この交渉の当事者でもあった佐藤優氏の意見は「二島返還プラスアルファ」という考えである。

「歯舞群島、色丹島が日本領になり、国後島と択捉島については、ロシアの主権下にあることを認めたうえで、経済活動や訪問などで日本人特別の地位を認める制度をロシア側が作る」という考えで、“名を捨てて実を取る”作戦といったところか。

しかし今の外務省には、その能力と経験の不足が理由で難しいのではないかとのこと。

このような感じで、現在のロシア、ソ連時代、独裁国家、日本とロシアといったテーマについて触れられている。



こういう真面目な内容だけでなく

池上氏「革命は、起きればかならず行き過ぎる」

佐藤氏「安倍政権の人づくり革命は大丈夫ですかね?」

池上氏「真の保守主義者は、革命なんて言葉を使っちゃいけないですよね」

といったやり取りも多く、楽しくロシアを学べる本だったので、多くの人に読んでほしいオススメの本である。

2019.08.25 Sunday

俺たちはどう生きるか 大竹まこと

不真面目そうに見えて、真面目なところもある大竹まこと氏の本。

『ビートたけしのTVタックル』での鋭い発言などを目の当たりにして興味を抱き購入。

本の中でも、不真面目なところがあったり、世の中への提言のような真面目なところがあったりと、イメージそのままである。



若い頃の笑えるエピソードなどもあり、気軽に読める本である。

2019.08.23 Friday

超二流 天才に勝つ一芸の究め方 野村克也

野村監督がよく使う「超二流」という言葉。

これは三原脩監督が作り出したそうなのだが、一流にはなれなくとも「超二流」なら努力次第で誰しもなることができるとのこと。

具体例としては自らの教え子である古田敦也、宮本慎也、稲葉篤紀、高津臣吾などを挙げており、入団時にはそこまで評価されていなかったが、自分の長所を活かし努力をすることで、見事に成果を出している。

ちなみに、この4人はいずれも名球会入りしており、引退後は指導者として頑張っているからすごいとしか言いようがない。

またノムさんの持論でもある「外野手出身の監督に名監督なし」について、いつも以上に細かく解説しており、守備側が主導権を持つ珍しい球技である野球において、バッテリーや内野手に比べ「局面について考える」機会がほとんどなく、守備位置もベンチからの指示に従うだけだとのこと。

それでは、守備での重要な局面で判断が下せないとのこと。

ただ元々内野手だった選手が外野にコンバートされたような選手が監督になれば、それなりに対応できるのではないかとのこと。



上記のようにヤクルトOBは良い例として紹介されているのだが、阪神OBには一部を除いて手厳しい(笑)

2019.08.04 Sunday

証言イチロー 「孤高の天才」の素顔と生き様

田口壮、木田優夫、黒木知宏、坪井智哉、福良淳一、藤井康雄、パンチ佐藤、大島公一、高橋智、内川聖一、松中信彦、西岡剛、岩村明憲、渡辺俊介、山田久志、福本豊、立浪和義、村田兆治といったプロ野球のレジェンドや現役選手や、記者さんなどの関係者がそれぞれイチローについて語っている本。

ノムさんのような毒舌ではないので安心して読める(笑)

番外編的にマリナーズのゴードン選手の熱い想いも掲載されているのだが、皆さんもご存知のように素晴らしいイチロー崇拝ぶりである。

またテレビや講演会などで色々と話し慣れているからか、パンチ佐藤の話は面白い。



厚さの割には読みやすいので、普段あまり本を読まない方にも読んでほしい。

2019.08.03 Saturday

イチローの功と罪 野村克也

ノムさんがオールスターゲームのために、東京から富山へ飛行機で移動するときのことである。

飛行機に乗る際は1Aに座るというノムさんなのだが、この日は2列目だった。

(ANAでSFC修行をしている私も飛行機は1列目が好きで、2列目しか取れない場合は別の便に替えることも)

1列目にどんな大物が来るのかと思っていると、何と現れたのはイチロー!

目深に帽子をかぶり挨拶もしなかったらしい。

この1件で野村監督のイチロー嫌いは決定的に!(笑)

とは言え、野球の実力は認めていて

◆左投手を苦にしない

◆毎年打撃フォームを変え続ける

◆野球頭脳が優れている

といった点を絶賛している。



ただ個人プレーに走りすぎる点、例えばヒット打ちたさにボール球を打ちにいくので四球が少ない点や、マスコミへの対応などを問題点だと指摘。

その割には「ネット裏から野球を勉強してほしい」「本を読んでほしい」といったエールとも言える発言もあり、ノムさんの本心は分からない。

イチロー以外にも、ダルビッシュ有、田中将大、上原浩治、松井秀喜といった面々へのコメントもあり。

2019.08.02 Friday

プロ野球史上最高の選手は誰だ?

張本勲、野村克也、山田久志、福本豊、山本昌、谷繁元信など
111人のプロ野球OBたちが、投手・野手のベスト5を独断と偏見で選出。

レジェンドがレジェンドを選ぶというもので、プロの目から見て、どこがすごいと感じるのかが興味深い。

例えば同じ昭和のレジェンド打者でも、張本氏はイチローを評価し、ノムさんは松井を評価するなど、それぞれの異なる視点が面白い。

また昭和世代の方で、王さんと長嶋さんのどちらを上に評価しているかなども注目点だと思う。



岡田彰布氏や、福本豊氏はテレビの解説そのままの口調で書かれており、そらもう(著者の名前見なくても)誰か分かるわ(笑)

ちなみに新庄剛志の何だかよく分からないベスト5なんてのも載っている(笑)

2019.08.01 Thursday

政界版 悪魔の辞典 池上彰

池上彰流の政治用語の解説本。

と言っても、もちろん型通りではなく、ある程度の政治知識があれば笑えるブラックユーモアあふれる内容になっている。

少しだけ例を挙げると

●改憲勢力
とにかくどこでもいいから変えたいという人もいる。

●カジノ法
ギャンブル依存患者が出てもトランプ大統領の支持組織を儲けさせてトランプ大統領の依頼を実現させようとする壮大な計画。

●タカ派
自分は戦地に行かずに勇ましいことを言う。

といった感じの解説がなされている(笑)



1日で気軽に読める本なので興味がある方はぜひ手に取ってみてほしい。

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