2019.09.27 Friday

七つの会議 池井戸潤

TVドラマ化、映画化される経済小説を次々と出す池井戸潤氏の作品。

日本の中堅の電機メーカーを舞台に、会社の大きな問題が露呈し、それに対し経営陣、親会社がどのような対応をとったか、それに対し立ち向かったる万年係長の奮闘を描く。

実は私はこの作品、野村萬斎主演の映画を見て面白かったので、原作を読みたくなって購入してしまった。



私自身も日系の古い企業で働いているのだが、うちの会社でも不祥事があったら同じ対応を取りそうだなと思えてしまい、笑うに笑えなかった…



ブルーレイも小説も面白いので、興味がある方はぜひ!

2019.09.26 Thursday

新・リーダーのための教養講義 佐藤優

佐藤優氏と同志社大学の優秀な学生さんたちの合宿の様子を実況中継風に収録。

以前に佐藤優氏と灘高校の生徒さんの対談の本を読んだことがあるのだが、佐藤優氏の学生への接し方が、将来日本を担う優秀な人材を育てたいという気持ちが表れていて、とても興味深い。

私は学生ではないが、佐藤優氏の授業は受けてみたいと思っており、講演などがあれば話を聴きに行きたいと思っている。

それはさておき、本のタイトルにあるようにリーダー論にも触れているのだが、個人的にはロシア外交に携わった佐藤優氏と上司である東郷和彦氏による北方領土問題交渉について、当事者の実体験を踏まえて解説している点が興味深い。

「上手く交渉していれば、今頃北方領土は日本に返ってきていたのでは?」「日本とロシアで平和条約が締結できていたのでは?」と思えるエピソードが紹介されており、もう少し政治家や外務省がしっかりしていればと思えてしまった。

またこの交渉をテーマに「あなただったらどういう交渉をしたか?」という課題に学生さんたちに取り組んでもらい、なかなか鋭い指摘をされる方もいて盛り上がる合宿だったように思えた。



外務省を退官したとはいえ、有能なこの2人に対ロシア交渉の一員に加わってもらえばいいのにと思えてしまった。

佐藤優氏は外務省に対しかなり恨みを持っているようで、協力を依頼するのは難しいかもしれないが(笑)

2019.09.25 Wednesday

AIに負けない子どもを育てる 新井紀子

タイトルにあるAIという文字を見て、AIの本だと思う人もいるかもしれないが、この本はAIの本ではなく、読解力アップの必要性を説き、テストなどを通じてそれを実践している本である。

なおAIはキーワードを拾うだけで読解力がないので、AIに勝つには読解力をつけることが重要だというのが新井先生の主張である。

読解力をチェックするテストとして新井先生が作成したRST(リーディングスキルテスト)というものを試しに私も受けてみた。

恥ずかしながら満点はとれず、「係り受け」問題、「推論」問題で間違ってしまった。

テストを受けてみて感じたのは、30分足らずのテストにもかかわらず、予想以上に疲れてしまった。

やはり集中して読むのはかなり疲れるのだが、この「集中して読む」と言うのができない人が、今の時代には多いらしい。



ここからは私の持論になるのだが、社会人が読解力を付けるには、お取引先との契約書を熟読し吟味することをお勧めする。

私は法務を担当していたことがあるのだが、契約書を熟読し、例えば「多額の損害賠償を求められるリスクが高い」といった契約書の問題点を洗い出す必要があった。

同じ内容の文を何度も読み、もしトラブルが起き裁判になったら相手はどういう主張をしてくるか、それに対し自分達はどのような弁護をするかを想定し、問題点がないかを考えていた。

そのおかげで、私には少しは読解力が付いたような気がする。

2019.09.24 Tuesday

言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか 塙宣之

ナイツの塙宣之さんの本。

正直私はお笑いに詳しいわけではないが、ナイツは面白いと思うので気になって購入。

スポーツに詳しい塙さんだけあって、スポーツへの例え方が秀逸。



もっとお笑いに詳しい人が見れば、もっと楽しめるような気がする。

お笑い好きの人にオススメ!

2019.09.23 Monday

ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治

児童精神科医である著者が、法務技官として医療少年院として勤務した際に、著者の宮口氏が目にした驚きの事実。

医療少年院に収監されている少年に“複雑図形の模写”をさせたところ、驚きの結果が…

複雑とは言え平面図にすぎない図形を、まったく模写できないのである。

それどころか、この本のタイトルにあるように“ケーキの3等分”ができないのである。

そのような彼らに「これをしてはいけない」と理屈で説明しても分かるはずがなく、医療的な支援が必要なのではないか?

もちろん犯罪行為は絶対に許されない行為なので、犯罪行為を行なう前に医療的な支援を行なうのが好ましいが。

・簡単な足し算や引き算ができない

・漢字が読めない

・簡単な図形を写せない

・短い文章すら復唱できない

といった少年が医療少年院には多く、彼らは軽度知的障害なのである。



そんな彼らにどう接すればいいのか、彼らのために何をしてやればいいのかを、宮口氏が説明してくれている。

2019.09.07 Saturday

サバイバル組織術 佐藤優

「組織の中でどう生きるか?」は多くの人にとって、重要であり難しいテーマだと思う。

このテーマに佐藤優流に回答したのがこの本である。
そういう佐藤優氏も外務省時代に組織から見捨てられ…

この本の中で、夏目漱石の「坊っちゃん」や「門」、城山三郎の「官僚たちの夏」、山崎豊子「不毛地帯」そして「忠臣蔵」といった日本の名作を例にとり、主人公をはじめとする登場人物の行動を「組織を生き抜く」という視点から評価している。

上記以外にも「逃げるは恥だが役に立つ」「東京タラレバ娘」などからも例を挙げており、佐藤優氏の幅の広さに驚かされる。

信じられないペースで執筆されているのに、情報をインプットする時間はどこにあるのだろうかと感心させられる。



これらの作品を解説し「自分だったらどうするか」といった書かれているので読みやすく、会社で悩んでいるような社会人には特に役に立ちそうな本である。

2019.09.02 Monday

もしものプロ野球論 野村克也

「もしも〇〇〇だったら」という括りでプロ野球についてボヤくノムさん。

このテーマは出版社から依頼されたものなのだが、ノムさんがざっくばらんにボヤいており、今まで知らなかった話なども出てきて面白い。

「もしも野村克也が現役キャッチャーだったらバッター大谷翔平に対してどうリードするか」といったファンなら聞きたい見たい対決などもある。

二刀流で成功している大谷翔平に対し、投打にわたる凄さを認めており、日本ハム入団時に二刀流に否定的だった点を反省している(笑)

いまだに二刀流に反対している「喝!」の人と違い、ノムさんが愛される理由がわかる気がする。



阪神に関しては、矢野監督について触れており、真面目で優しいところがあるので、ファンやマスコミが心を入れ替え暖かく見守ってやることが大事とのこと。

ノムさん、すみません。心を入れ替えて見守ります(笑)

2019.09.01 Sunday

世界から戦争がなくならない本当の理由 池上彰

広島平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑に「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれているが、この言葉には主語がない。

主語がないので、誰の「過ち」なのかがはっきりしない。

このようなあいまいな姿勢で、戦争をしっかりと反省しなかった日本の対応が問題なのではないかと、いきなり手厳しい。

このような序章から始まり、第二次世界大戦後の日本、アメリカ、ロシア(ソ連)、ヨーロッパ、中東、アフリカの紛争や、紛争の要因を解説してくれている。

ジャーナリストだけあり、戦争報道に関しても具体的事例を交えて解説してくれており、分かりやすかった。

戦争論を軸に、現代の国際政治を解説してくれており、国際関係を理解するのに大変役立つ。


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