2023.02.24 Friday

ゼロからの『資本論』 斎藤幸平

カール・マルクスの「資本論」と聞くと、やはり難解でとっつきにくい印象を受ける。

とは言え、強欲なグローバル企業が世界で暴れまくり、想像できないくらい格差が拡大し、異常気象や大きな地震など地球環境が不安定な今、「資本論」は目を通して見たくなる。

そこでマルクス研究で有名な斎藤先生の解説で「資本論」の考え方を知ろうと思い購入。

資本主義的生産様式が支配的な社会の富は、「商品の巨大な集まり」として現れ、個々の商品は、その富の要素形態として現れる。それゆえ、われわれの考察は商品の分析から始まる。

このような一節から始まる「資本論」において、まずは「富とは何なのか」「商品とは何なのか」を理解するとことから始まる。

富は、貨幣では必ずしも計測できないけれども、一人ひとりが豊かに生きるために必要なものがリッチな状態のことを言う。

商品は、上記の社会の富を次々と商品化されたもののことを言う。

これを聞いた後で街に出ると、世の中はいかに商品化し金儲けをするかで溢れていると言うことがよく分かる。

資本主義社会における資本家と労働者の関係、資本家がどう考えるかについても触れており、それが分かると世の中の仕組みが見えてくる気がする。

ここに記載したのはあくまでも序章で、マルクスの考え方をさらに詳しく学んでいけ面白い。



また、私はオンラインでフィリピン人の大学生講師から英語を習っているのだが、彼らにマルクスの資本論について解説している本を読んでいると伝えると、彼らがある程度マルクスについて知識を持っていることに驚かされた。

日本の大学生で知識がある人がどれくらいいるだろうか?

大学生に限らず、多くの日本人にもっとマルクスに興味を持って欲しい!

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