2020.08.16 Sunday

危機の正体 コロナ時代を生き抜く技法 佐藤優

佐藤優流の新型コロナウイルスの時代を生き抜く技法を知りたくて購入。

出たばかりということでタイムリーな内容が多く、佐藤氏の本にしては平易な文章で書かれており読みやすい。

少し長めの雑誌を読んでいるような気持ちで読めるので、夏休みを自宅で過ごしていて時間を持て余している時に読むといいのではないか。

とは言え、さすがは佐藤氏で序章の段階から舌鋒鋭く、「新しい生活様式」に対し、「誰が何の資格があって、国民一人ひとりの私的領域に立ち入って指図する権利があるのでしょうか?」と手厳しい。

法的には強制力がない自粛を求める権力の危険性を指摘している。

またイスラエルの歴史学者であるハラリ氏は、新型コロナ後の世界の状態、いわゆるニューノーマルの世界を「抜本的な変化」と捉えているのだが、フランスの人口学者ドット氏は「すでに起きていた変化の加速」と捉えている。

この詳細を、本文の中でちょっと怖い例を出して解説しているので、ぜひ読んでもらいたい。

新型コロナが企業に与えた影響を扱う章では、テレワークを実施できた企業の割合、正規と非正規の問題などを列挙し、格差がさらに拡大していくことを懸念している。

新型コロナ禍で経済が悪化する順番は「L⇒G⇒F」Lはローカル、Gはグローバル、Fはファイナンスであるという冨山和彦さんの見立てを紹介しており、なるほどと納得させられる。

佐藤氏のすごいところは、超忙しいはずなのに最新の情報をインプットしており、それを共有してくれることだと思う。

それに加え、ジョブ型人事制度が進む可能性なども指摘しており、雇われる側の私としては少し将来に不安を感じてしまった(笑)



最後に少しだけ外交に関しての記載があったのだが、イージス・アショア配備計画は停止することができるのに、辺野古新基地建設を停止することができないのが、ダブルスタンダードで不誠実なのではないか?とのこと。

しかも、この問題点を論じているのは沖縄の新聞だけであり、全国紙は論じていないらしい。

沖縄のためにも、この辺りはもう少し真面目に考えてほしい。

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