2018.10.16 Tuesday

ブラックボランティア 本間龍

うちの近所に介護施設があるのだが、そこにボランティア募集の張り紙が貼ってある。

その内容は、介護施設を利用してくれている方の世話をすることで、具体的な業務内容が書かれている。

その横に、職員募集の張り紙もあるのだが、ボランティア募集と業務内容がまったく同じであった。

この介護施設、できればタダでこき使えるボランティアが欲しいんだろうなという本音が垣間見れる。

同じようなことを、国家レベルで行っているのがオリンピックのボランティアである。

その問題点を、分かりやすく解説してくれている本で、とても興味深い。

11万人ものマンパワーを、労働の対価を払わずに無償ボランティアでまかなおうとするのは短絡的すぎるし、そもそも営利団体が無償ボランティアを使うという意味が分からない。

「感動を味わおう!」という手法は、低賃金で雇ったアルバイトをうまく使おうとするユニクロの手法とよく似ている。
【参考】ユニクロ潜入一年 横田増生



高校生や大学生の方に読んでもらい、オリンピックの無償ボランティアの搾取の図式を知ってほしい!

ちなみに、私は結局人が集まらず開催間際に日雇い派遣の方々を集めることになるが、失礼ながら接客技術や語学力が満足できるレベルに至らず、不評なオリンピックに終わると思っている。

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