2019.04.21 Sunday

教育激変-2020年、大学入試と学習指導要領大改革のゆくえ 池上彰 佐藤優

日本の教育に関して、池上彰氏と佐藤優氏が熱く語る!

この2人は忙しいにもかかわらず、大学で授業を持っており、実際に現場で教えているからこそ色々と問題を感じているようである。

池上氏が教えている東京工業大学で、首都圏の中高一貫校出身者ばかりで、地方の公立校出身者が非常に少ないとのこと。

この問題点は、均質化で同種の人間ばかりのコミュニティを生み出しているとのことである。

これは偏差値至上主義が理由であり、佐藤氏に言わせれば高校が受験刑務所(笑)と化しているとのこと。

また経済格差が教育に与える影響も指摘しており、前原誠司氏の事例などを引用している。

2020年度センター試験が、大学入学共通テスト(新テスト)について解説しているのだが、過去の共通一次試験の背景や解説が自分の知らないことが多く面白い。



これ以外にも、アクティブラーニングについてや、テロと教育という斬新な切り口のテーマや、良い意味で公的機関の責任者っぽくない大学入試センター山本理事長との鼎談等があり、色々と知ることができた本であった。

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