ウクライナ「情報」戦争 佐藤優
ウクライナ「情報」戦争というタイトルなので、ウクライナ視点でのインテリジェンスについて本かと思うかもしれないが、そこはやはり佐藤優ということでロシア視点、クレムリンから見たインテリジェンスについて書かれている。
日本に住んでいると、どうしても欧米視点のウクライナ情報ばかりに触れることになるが、そこは冷静に見る必要があるとのこと。
とは言え、佐藤氏のようにロシアのメディアからの情報や、クレムリン筋からの情報を得ることは難しいので、ややタイムラグは生じてしまうが、こういう本で情報を入手するしかない。
佐藤氏によると、当たり前といえばそれまでなのだが、ロシアはアメリカの言動をかなり意識していて、アメリカによって「管理された戦争」という言い方を用いている。
アメリカはアメリカで、この紛争がウクライナの外に及んで、ロシアとNATOの紛争にならないように腐心していて、長距離兵器の受け渡しには細心の注意を払っている。
それに加えて、アメリカ国内ではウクライナ問題より中絶問題の方が重要マターと思われているようで、そのあたりの状況を打開するためにゼレンスキー訪米を強行したものと思われる。
今回の件でロシアから日本に向けて様々なシグナルが発信されているそうなのだが、外交センスのない岸田首相はとんちんかんな対応をしてしまっているようで、今まで積み上げてきた北方領土返還交渉などが台無しになってしまいそうでならない。
今回の戦争の背景を理解するために、2014年のクリミア併合について解説しているのだが、ウクライナの対ロシアの挑発的な行動からミンスク合意までの流れがさすがに分かりやすい。
最後に日本とロシアの今について解説していて(この本のタイトルはウクライナ情報戦争なんですけど…)その内容を見ると外交をとはいかに相手のシグナルを理解するかが重要だということがよく分かる。
日本に住んでいると、どうしても欧米視点のウクライナ情報ばかりに触れることになるが、そこは冷静に見る必要があるとのこと。
とは言え、佐藤氏のようにロシアのメディアからの情報や、クレムリン筋からの情報を得ることは難しいので、ややタイムラグは生じてしまうが、こういう本で情報を入手するしかない。
佐藤氏によると、当たり前といえばそれまでなのだが、ロシアはアメリカの言動をかなり意識していて、アメリカによって「管理された戦争」という言い方を用いている。
アメリカはアメリカで、この紛争がウクライナの外に及んで、ロシアとNATOの紛争にならないように腐心していて、長距離兵器の受け渡しには細心の注意を払っている。
それに加えて、アメリカ国内ではウクライナ問題より中絶問題の方が重要マターと思われているようで、そのあたりの状況を打開するためにゼレンスキー訪米を強行したものと思われる。
今回の件でロシアから日本に向けて様々なシグナルが発信されているそうなのだが、外交センスのない岸田首相はとんちんかんな対応をしてしまっているようで、今まで積み上げてきた北方領土返還交渉などが台無しになってしまいそうでならない。
今回の戦争の背景を理解するために、2014年のクリミア併合について解説しているのだが、ウクライナの対ロシアの挑発的な行動からミンスク合意までの流れがさすがに分かりやすい。
最後に日本とロシアの今について解説していて
| the_esperanza | 政治問題 | 23:59 | comments(0) | - |