2017.02.27 Monday

安倍三代 青木理

安倍寛(あべかん)安倍晋太郎(あべしんたろう)安倍晋三(あべしんぞう)という安倍家の系譜を辿った本。

この3人の名前を見て「あれっ?安倍晋三の祖父は岸信介では?」と思う方が多いかもしれない。

確かに岸信介も安倍晋三の祖父だが、こちらは母方の祖父で、こちらの方が話題になることも多く、多くの人がこちらの祖父をイメージするのだと思う。

この本では安倍家のルーツを辿っているので、父方の祖父である安倍寛のことについて記載されている。



この安倍寛という方は、正直私は知らなかったのだが、誰からも信頼し愛される人格者であったようである。

「大政党の金権腐敗を糾弾」「東條英機らの軍閥主義を鋭く批判」といった行動を行っていたらしい。

格差を是正したいといった今の時代であってもマニフェストになるようなことを、戦前から主張しており、先見の明がある素晴らしい方に思えた。

ただ体調面に不安があり、志半ばでこの世を去ってしまう。

その際に、多くの政治家(その中に岸信介もいるのが何とも不思議)が「安倍寛がもっと生きていれば日本は変わったであろう」と悲しんだそうである。



安倍寛の息子である安倍晋太郎は、バランス感覚に優れ外交の分野で活躍した政治家であった。

意外なことだが、幼少時代はガキ大将的な少年だったようで、勉強だけじゃなく野山を駆け回り遊んでいたようである。

また父親である安倍寛が若くして亡くなったため、安倍晋太郎は孤独な青年期を過ごすことになる。

ただそのことが様々な階層の方々に優しい政治家になる土台となったのであろう。

外務大臣や自民党幹事長などを歴任し、総理大臣の椅子が目前の状況で亡くなってしまう。





そして現在総理である安倍晋三についてなのだが、正直これといったエピソードがないのである。

多少は著者の作為的なところもあるのだろうが、学生時代の恩師や同級生のインタビューでも「特に印象がない」といった感想なのである。

唯一面白いエピソードと言えば、社会人時代に上司のパシリとして牛乳を買いに行くエピソードで、上司が小銭を持って近づいてくるだけで、買いに行く準備をしたそうである。

そういう話を聞くと、本来は憎めない性格の方なのかもしれない。

ただ安倍寛や安倍晋太郎であれば、もう少し思慮深いだろうし、国有地を森友学園が買う際に特別な配慮などしないだろうと思うのは私だけだろうか?

2017.02.13 Monday

暗黒の巨人軍論 野村克也

ノムさんが「讀賣ジャイアンツ」についてボヤキまくった一冊。

アンチ巨人の野球ファンには、頷くことが多く楽しめると思う。

また最近のプロ野球をテーマとしているので、ノムさんの本を他にも読んだことがある人でも、新鮮で楽しめる内容になっている。

「はじめに」「第一章」で、近年の不可解なプレーや采配を「バッカじゃなかろかルンバ〜」と一刀両断!

具体的な事例を挙げて説明しているため、プレーの問題点が分かりやすい。

特にキャッチャーの小林には、かなり厳しいことが書かれている。
そんなキャッチャーが侍ジャパンとは…

「第二章」は、巨人のV9時代の素晴らしさ、長嶋茂雄・王貞治を中心としたチーム作りの素晴らしさを語っている。

この2人を選手としてはかなり認めているようであり、V9監督である川上哲治を尊敬してやまないようである。

「第三章」は、XXが巨人を凋落させた張本人で、大型補強や荒っぽい攻撃野球を徹底批判。

これには納得する点が多々あった。

「第四章」は、個別に巨人の問題点を指摘している。

その中で「巨人の選手が阪神化している」つまり「必要以上に甘やかされ、自分の評価を勘違いしている」という点は、悔しいが妙に納得(笑)

ちなみに、この本では悪い例として阪神タイガースがちょくちょく出てくる(笑)

「第五章」は、巨人への提言なのだが、これは他球団にもやってほしいような改革案が書かれている。

編成やスカウトを強化するといった阪神タイガースにも実践してほしいような内容であった。

また次期監督として、人間的な魅力もあるXXを推薦している。





プロ野球ファンには是非読んでほしい一冊である。

2017.02.02 Thursday

猪木とライオン in 国会中継

参議院予算委員会での猪木の国会質問が面白すぎる!!

これぞ、元気があれば何でもできる!!




2017.02.01 Wednesday

阪神タイガース 1965-1978 中川右介

日本の新しい歴史教科書(笑)

2月1日というキャンプ初日に紹介するには最適の本だと思う。

この本のことはまったく知らなかったのだが、本屋で見かけてついつい購入。





自分がまだ生まれていない時代の、村山実、江夏豊、田淵幸一というミスタータイガース達のエピソードが色々と聞けて面白い。

また1965-1978という比較的チームの調子が良い時代にもかかわらず、あれこれとお家騒動が起きてしまう。

それでこそ阪神タイガースだと言えば、それまでだが…(笑)

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