2018.06.24 Sunday

変わろう。 井口資仁

昨年現役を引退し、今年2018年から千葉ロッテマリーンズの指揮を執る井口監督。

第1章では引退試合の舞台裏を紹介。

劣勢の場面で起死回生のホームランを打ってしまうのはカッコ良すぎる。

そして第2章から、監督就任してからの話が始まるのだが、学生時代のエピソードや、現役時代のエピソードが多い。

「余力を持って、惜しまれてバットを置きたい」という考えを持っていて、実際にそれを実現したのはさすがである。

第3章では、育ててもらった王監督や、メジャー時代のギーエン監督にまつわるエピソードが紹介されている。

メジャー時代は、慣れない2番バッターで苦労されたようだが、ギーエン監督の配慮や気遣いのおかげで、やり遂げることができたとのこと。

野村監督の本を読むと、若いころ指導された監督からの影響が、その後の野球観や(指導者になった際の)采配に現れるそうである。

井口監督の采配に、この2人の影響が出ているか確かめたい。

第4章では、壁の乗り越え方として、現役時代に出会った島田誠、金森栄治、森脇浩司といった名コーチ達とのエピソードが秀逸。

特に金森コーチの打撃理論は素晴らしく、今の阪神に必要な人材に思える。

片岡コーチとはレベルが違いすぎる気がする(笑)

第5章は、世界(メジャー)に興味を持った理由などが書かれており、オリンピックでの経験など国際大会の影響で、世界と戦いたく思ったようである。

第6章で監督としての考え方が書いてあるのだが、これがまた素晴らしい。

例えば「うまくいけば選手の成果、失敗すれば監督の責任」「新聞やテレビ等で選手を名指しで批判しても、選手のモチベーションが上がることはない」等々、どこかの監督に聞かせたいことばかり書かれている(笑)



阪神タイガースも、こういうしっかりした考え方を持っている人を監督にするべきなんじゃないだろうか?

背番号31のあのお方とか。

2018.06.03 Sunday

人生にムダなことはひとつもない 佐藤優 ナイツ

外務省出身の佐藤優氏と、浅草の漫才協会出身のナイツという不思議な組み合わせ。

話がかみ合うのか少し心配だったが、意外と気が合うのかテンポよく話が進んで面白い。

プロテスタントである佐藤優氏と、創価学会であるナイツの2人ということで、やや宗教色が強い本ではある。

私はプロテスタントでも、創価学会でもないので、「こんな考え方もあるのか」と軽い気持ちで読ませてもらった。



ナイツの2人が、ざっくばらんに話しやすい雰囲気を作ったからか、佐藤優氏が他ではあまりしたことがないようなエピソードを話してくれて、それが意外に興味深かった。

普段から時事ネタを扱うナイツなので、話しやすかったのだろう。

池上彰氏や、手嶋龍一氏といったジャーナリストの対談とは違う一面が分かり、興味深かった。

佐藤優氏かナイツのどちらかに興味がある方には楽しめると思う。

もし両者のファンであれば読むしかない!

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