2017.02.13 Monday

暗黒の巨人軍論 野村克也

ノムさんが「讀賣ジャイアンツ」についてボヤキまくった一冊。

アンチ巨人の野球ファンには、頷くことが多く楽しめると思う。

また最近のプロ野球をテーマとしているので、ノムさんの本を他にも読んだことがある人でも、新鮮で楽しめる内容になっている。

「はじめに」「第一章」で、近年の不可解なプレーや采配を「バッカじゃなかろかルンバ〜」と一刀両断!

具体的な事例を挙げて説明しているため、プレーの問題点が分かりやすい。

特にキャッチャーの小林には、かなり厳しいことが書かれている。
そんなキャッチャーが侍ジャパンとは…

「第二章」は、巨人のV9時代の素晴らしさ、長嶋茂雄・王貞治を中心としたチーム作りの素晴らしさを語っている。

この2人を選手としてはかなり認めているようであり、V9監督である川上哲治を尊敬してやまないようである。

「第三章」は、XXが巨人を凋落させた張本人で、大型補強や荒っぽい攻撃野球を徹底批判。

これには納得する点が多々あった。

「第四章」は、個別に巨人の問題点を指摘している。

その中で「巨人の選手が阪神化している」つまり「必要以上に甘やかされ、自分の評価を勘違いしている」という点は、悔しいが妙に納得(笑)

ちなみに、この本では悪い例として阪神タイガースがちょくちょく出てくる(笑)

「第五章」は、巨人への提言なのだが、これは他球団にもやってほしいような改革案が書かれている。

編成やスカウトを強化するといった阪神タイガースにも実践してほしいような内容であった。

また次期監督として、人間的な魅力もあるXXを推薦している。





プロ野球ファンには是非読んでほしい一冊である。

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