夜明け前(が一番暗い) 内田樹
内田樹氏のAERAでの連載、2018年7月30日から2022年11月21日のものを分野別に分けて書籍化したもので、元々は雑誌のため読みやすい。
新型コロナウイルスへの対処、東京オリンピックを開催すべきか否か、旧統一教会問題、安倍氏国葬の是非といったテーマについて内田氏がその時々の見解を述べる。
どうしても今から見ると古い情報もあるのだが、その見立てが正しかったのか、はたまた見当違いだったのかをチェックできるのでその点は面白い。
この本を読みながら改めて感じたことは、日本がどうしても劣化しているように思えてならない。
「また日本が貧乏になった(2021年3月8日号)」というテーマで、森喜朗の女性蔑視発言について触れているのだが、その際に出てきた言葉で「わきまえておられる」という発言がある。
これは「身の程を知れ」ということなのだろうが、高度成長期の日本では「身の程をわきまえず」野心と欲望に衝き動かされた時期だったそうで、そのおかげで日本は復興できたのである。
その高度成長期には当然「わきまえろ」なんて言葉は聞かなかったそうで、そう聞くとやはり今の日本には明るい未来がみえづらい…
新型コロナウイルスへの対処、東京オリンピックを開催すべきか否か、旧統一教会問題、安倍氏国葬の是非といったテーマについて内田氏がその時々の見解を述べる。
どうしても今から見ると古い情報もあるのだが、その見立てが正しかったのか、はたまた見当違いだったのかをチェックできるのでその点は面白い。
この本を読みながら改めて感じたことは、日本がどうしても劣化しているように思えてならない。
「また日本が貧乏になった(2021年3月8日号)」というテーマで、森喜朗の女性蔑視発言について触れているのだが、その際に出てきた言葉で「わきまえておられる」という発言がある。
これは「身の程を知れ」ということなのだろうが、高度成長期の日本では「身の程をわきまえず」野心と欲望に衝き動かされた時期だったそうで、そのおかげで日本は復興できたのである。
その高度成長期には当然「わきまえろ」なんて言葉は聞かなかったそうで、そう聞くとやはり今の日本には明るい未来がみえづらい…
| the_esperanza | 社会問題 | 23:59 | comments(0) | - |