2022.05.01 Sunday

一軍監督の仕事 高津臣吾

2021年シーズン日本一に輝いたヤクルトスワローズ。

そのシーズンを振り返りながら、一軍監督とはどうあるべきかを分かりやすく教えてくれており、これがなかなか面白い。

野球選手の本というと、中学生の作文にしか見えないような本も多いのだが、高津監督は野球の戦略や技術の解説などを言語化(文書化)することに優れており、こういう点も野村監督から学んだんだろうかと感心させられる。

また文面の丁寧さから高津監督の人柄もうかがえる。

2021年の開幕シリーズで戦ったのは阪神タイガースだったのだが、ここで3連敗し現実の厳しさを痛感し、色々と見直す羽目になったらしい。

と言うことは、ここを阪神タイガースが2勝1敗くらいで抑えていたら、優勝は阪神タイガースだったかも!?(笑)

2022年開幕から9連敗した某球団も、色々と見直し巻き返すことを信じてます!!

それはさて置き、私がリーダーに必要だと思う資質の1つが、柔軟さ(臨機応変さ)である。

事前に立てた計画と現実が大きく乖離してしまった時、悪いリーダーは計画に固執してしまい失敗してしまうことが多いように思う。

ところが良いリーダーは、計画と現実が大きく乖離していることを認め、新たな方針を打ち出せる。

その良さが出たのが2021年の日本シリーズだと思うのだが、1戦1戦その状況を冷静に振り返っていて、これもまた面白い。



この本を読んで感じたことは、ヤクルトスワローズの選手だけでなく、他球団の選手の良い点も紹介してくれており、他球団のファンが読んでも"絶対大丈夫"だと思う。

また野村監督の教えを監督として実践している話や、天国の野村監督への弔辞は泣ける…

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