2019.09.23 Monday

ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治

児童精神科医である著者が、法務技官として医療少年院として勤務した際に、著者の宮口氏が目にした驚きの事実。

医療少年院に収監されている少年に“複雑図形の模写”をさせたところ、驚きの結果が…

複雑とは言え平面図にすぎない図形を、まったく模写できないのである。

それどころか、この本のタイトルにあるように“ケーキの3等分”ができないのである。

そのような彼らに「これをしてはいけない」と理屈で説明しても分かるはずがなく、医療的な支援が必要なのではないか?

もちろん犯罪行為は絶対に許されない行為なので、犯罪行為を行なう前に医療的な支援を行なうのが好ましいが。

・簡単な足し算や引き算ができない

・漢字が読めない

・簡単な図形を写せない

・短い文章すら復唱できない

といった少年が医療少年院には多く、彼らは軽度知的障害なのである。



そんな彼らにどう接すればいいのか、彼らのために何をしてやればいいのかを、宮口氏が説明してくれている。

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