2018.07.22 Sunday

野球バカは死なず 江本孟紀

解説者としてのエモやんはよく知っているが、野球選手としてのエモやんは「ベンチがアホやから〜」のエピソードくらいしか知らない私。

この本でエモやんの生い立ちから、学生時代、プロ野球選手時代を知ったのだが、正直面白い。

エモやんの文章能力の高さもあるのだろうが、所々にオチのある面白いエピソードが盛り込まれており、笑いながら読ませてもらった。

部員の暴力事件(エモやんのせいではない!)で出場できなかった甲子園、監督ともめて干されてしまう法政大学時代。



社会人を経て、プロ入りするとキャンプでいきなりチームの顔である張本勲から呼び出しを食らう。

厳しい「喝!」かと思いきや、まさかの驚きのやり取り。

張本との出会いが、今後のエモやんを大きく変えることに!
ただの厳しいことばかり言ってる爺さんじゃなかったんだな(笑)

その後に南海にトレードされ、ノムさんに出会い、初対面でエモやんは「よし、やったるで!」という気持ちに。

エモやんは、監督には「ハート」か「理論」がないとダメとのことなのだが、野村監督には「ハート」があったとのこと。

ID野球で知られ、理論派の第一人者とも言えそうな野村監督をハート派と分類するとことが面白い。

野村監督は「理論から派生したハート」を持っていたと最大限の賛辞を送っている。

根性野球の時代に、ノムさんのリードで頭を使ったピッチングを学んだエモやんに、当時の阪神タイガースの行き当たりばったり野球が合わず(当時の監督が誰だったかは調べてみてください)若くして現役引退することに。

その後、芸能界や政治の世界での出来事も書かれており、ドラマにできるんじゃないかというくらい波乱万丈な人生が面白おかしく楽しめる本であった。

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