ナチスの「手口」と緊急事態条項 長谷部恭男 石田勇治
憲法や近現代世界史の知識がないと、やや難しいかもしれないが、とても興味深いテーマの本である。
安倍晋三や麻生太郎のような知的水準の低い方々には、理解が難しいかもしれない(笑)
この本は、ナチ・ドイツ研究の第一人者である石田氏と、国会での発言でも有名になった憲法学の長谷部氏の共著である。
序盤はワイマール憲法下において、ヒトラーがどうやって政権を奪取したかを、歴史を振り返りながら憲法を中心とした視点で解説されており面白い。
ヒトラーに悪用された「緊急事態条項」だが、戦後ドイツもボン基本法で「緊急事態条項」を盛り込んでいる。
その背景に冷戦があったことや、乱用を防ぐための制度設が、過去の過ちを二度と繰り返してはならないというドイツという国の気概を感じる。
それに比べて日本の「緊急事態条項」はどうだろうか?
その危険性を「統治行為論」と絡めて問題点を指摘している。
憲法学などを学ぶ方が読んでも、面白いと思える内容のある本であった。
この本は、ナチ・ドイツ研究の第一人者である石田氏と、国会での発言でも有名になった憲法学の長谷部氏の共著である。
序盤はワイマール憲法下において、ヒトラーがどうやって政権を奪取したかを、歴史を振り返りながら憲法を中心とした視点で解説されており面白い。
ヒトラーに悪用された「緊急事態条項」だが、戦後ドイツもボン基本法で「緊急事態条項」を盛り込んでいる。
その背景に冷戦があったことや、乱用を防ぐための制度設が、過去の過ちを二度と繰り返してはならないというドイツという国の気概を感じる。
それに比べて日本の「緊急事態条項」はどうだろうか?
その危険性を「統治行為論」と絡めて問題点を指摘している。
憲法学などを学ぶ方が読んでも、面白いと思える内容のある本であった。
| the_esperanza | 政治問題 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |