2015.10.15 Thursday

高校野球論 弱者のための勝負哲学 野村克也

ノムさんが書いた野球の本は、どれも過去に所属したプロ野球チームでの経験に基づいて書かれているものだった。

ところが、この本は高校野球がテーマ。
と言うことで、新しい話が聞けるかと思い購入したら、買って正解だった。

「高校野球の人気の理由」「ノムさんの高校時代」という、今までにないテーマからスタートする。

ちなみに、ノムさんは高校野球の監督をやりたくてたまらないらしい(笑)

「弱小校が強豪校に勝つために」というテーマでは、やはりセンターライン、特にバッテリーは良い人材を採ってくる必要性を説いている。

私も仕事で研修等を担当することがあるのだが、やはり一定レベルの資質を持っていないと教育のしようがない。

また開成高校の面白い取り組みなどにも触れており、その点は興味深かった。



そして、甲子園を沸かせた名選手、名勝負のコーナーでは、高校野球ファンの頭に直ぐ浮かぶ選手や試合について解説している。
現在プロ野球で活躍する選手たちの高校時代が分かり興味深い。

最後に、「球数制限の是非」「タイブレーク」「野球留学」等に関するノムさんの見解が記されている。

どういう考えか知りたい人は、この本を読んでみることをお勧めする。

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