2014.04.17 Thursday

4番打者論 掛布雅之

ミスタータイガース・掛布雅之が、自らの経験も踏まえて【4番打者】について語っている。

掛布さんが現役の時代のように、各チームの4番バッターが日本人であり、かつチームの顔であった時代を懐かしみ、各チームが4番を育てる必要性について語っている。
(ちなみに日本ハムが中田翔を我慢して使い続け、1人前の4番打者に育て上げた点を評価している)

この原因は、FA補強と投手力重視のドラフト戦略にあるとし、納得させられる点もひじょうに多い。

このような記述を見ると「自らの手で生え抜きの4番打者を育てたい!」という気持ちが伝わってくる。
来年あたりチーフ打撃コーチやってくれないだろうか?





また幼少期のエピソード、特にお父さんの指導やドラフト時の暗躍(笑)は必見で、阪神入団後のエピソードも興味深い。

私は阪神に入団してからは、指導者やチームメイトに恵まれたといった印象を受け、良い環境が掛布雅之を大打者に育てたように思えた。
特に田淵さんの優しい言葉で、プロでやっていく自信になったとのこと。

掛布雅之というと「叩き上げ」といったイメージが強いと思うが、この本を読むと、やはり天賦の才能をお持ちだったように思う。

才能がなければ、高卒ドラフト下位で入団にもかかわらず、プロ1年目から1軍で使われるようなことはないであろう。
(高卒野手で1年目から使われる例は少ない)

天賦の才能があり、指導者等に恵まれたからこそ、ミスタータイガース掛布雅之が存在しえたのだと思えてならない。

もし監督が中村負広だったら、掛布さん埋もれてたと思う(笑)


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