2020.06.21 Sunday

女帝 小池百合子 石井妙子

6月18日に東京都知事選が告示されたこの時期にぜひ読んでほしいこの本。

元検事で弁護士の郷原信郎氏や、多くの政治家の方々がお勧めしており興味を持ち購入。

芦屋で育った幼少期のエピソードから始まるのだが、小池氏の父親である小池勇二郎氏がなかなかの曲者で、少しでも利権があると感じるとそこに食い込み、有力政治家に対しても乗り込んでいき強引に人脈を築こうとするような人であった。

その後に金儲けのために議員になろうとするも選挙で落ちてしまい、小池家の家計が苦しくなってしまった等々、少し同情したくなるようなエピソードも多い。

この幼少期のエピソードを細かく取材しており、著者の想いには圧倒される。

甲南女子高等学校から関西学院大学へ進学し、その後カイロへ。

私はここで思うのが、甲南女子高等学校に通える程度の財力や、関西学院大学へ進学できる学力はあるので、家庭は最低限の財力を、本人は最低限の学力を持ち合わせてはいるのかなと。

関西学院を中退しカイロに向かうのだが、カイロ大学を良い成績で卒業できたかについて色々と騒がれているが、私はこの本にあるように卒業していないと思う。

仮にもし私が公的な立場につく人間で、学歴詐称に関する問題が出た場合、私なら当時の同級生(著名な人なら特に好ましい)にコメントを出してもらうし、卒業証明書を自分のサイトで公開するだろう。

卒業証明書には生年月日など個人情報が掲載されているが、公人ならそれはすでに公にされている内容なので今更隠す必要などもない。

それをしない時点で明らかだと思うのだが…

その後帰国し、カイロ大学を首席で卒業したという触れ込みでメディアに売込み、そこから駆け上がっていく。

この段階でメディアが経歴の裏どりをしていれば今の小池百合子はないのだが、「カイロ大学を首席で卒業した才女」としてのPRに協力してしまったメディアは、自らのミスを認めることになるので学歴詐称の件に触れられない。




マスコミで働き始めたのちに、さらなるステップアップで政治家への転身を画策する。

細川護熙氏の日本新党から比例代表の下位で出馬する予定だったのを、うまく取り入り名簿2位まであげ見事当選。

その後は小沢一郎氏に、小泉純一郎氏にと、その時々の風を読みうまく立ち回るのは誰もが知っていることだと思う。

こういう話の詳細を知りたい方や、都知事選を控える東京都民の方はぜひこの本に目を通してほしい。

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