2019.03.24 Sunday

わかりやすさの罠 池上彰

フェイクニュースが溢れる現代に、どのように情報収集し対応すべきかを池上彰さんがアドバイスしてくれている。

序章では、池上さんが「わかりやすさ」を強く意識するようになった経緯をご自身のキャリアを振り返りながら解説している。

ただ「わかりやすさ」にも注意が必要で「わかったつもり」の問題点も指摘しており、「知る力」を鍛える重要性を説いている。

第一章では、テレビ業界の裏話や問題点を指摘しながら、「わかりやすさ」とは何なのかを解説してくれている。

第二章では、ネットの問題点を厳しく指摘しており、ネットはあまり信頼していないようである。

第三章では、新聞や本の重要性について語っており、多くの新聞を購読し読み比べしているとのこと。

「これって佐藤優氏と同じ情報収集だ!」と思ってしまった。

また出張の移動時間には3冊を用意するとのことで「あっ私と一緒だ!」と思ったのだが、池上さんと違って、私は仕事より本を重視してしまうところがダメなところである。

また本屋のメリットや、お勧めの書店といった話についても触れている。

ちなみに池上さんがLINEやSNSを使わない理由には納得させた。



最後の章では、今までの取材時のエピソードを紹介してくれている。

あまり日本人がいかない国々の我々のイメージと異なる違う意外なエピソードが面白かった。

私には、この本はビジネスマンより、もっと若い大学生や高校生に読んでもらいたい本に思えた。

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