2022.10.27 Thursday

苦しかったときの話をしようか 森岡毅

P&Gでの活躍、USJの復活などマーケティングを駆使して輝かしい実績を持つ森岡氏が就職活動で悩む娘さんへ宛てたメッセージを1冊の本にした。

こう聞くと、学生向けの幼稚な本だと思われるかもしれないが、そこは百戦錬磨の森岡氏だけあってかなり戦略的で、社会人であっても役に立つ内容が多い。

「自分をマーケティングする」と言うのは、やはり自分の好きな分野や得意な分野で勝負することだとのこと。

これは大賛成で、私は興味があるものであれば画像のように物事を覚えることができるのだが、興味がない分野にはその能力がさっぱり使えない(笑)

職種と商材が自分に合っているのはもちろんだが、私が最近思うのは会社の規模や社風なども重要に思える。

マーケティングと一言で言っても、大手企業のマーケティングと無名なスタートアップ企業のマーケティングは全く別物で、大手企業ならば会社名はすでに認知されているのが前提で、最新の取り組みを知ってもらったり企業イメージを良くするための施策が必要だが、スタートアップはまず知ってもらうところにすべてのリソースを使う必要があり長期的な視点は持ちづらかったりする。

少し話がそれてしまったが、学生だけでなく若手社員や中堅社員の方で会社で悩んでいる方にも参考になる本だと思う。



私は森岡氏は順風満帆なキャリアだと思っていたのだが、P&G時代に「絶対に失敗するであろう新製品のプロジェクト」にアサインされてしまったり、アメリカ時代にひどい嫌がらせをされて精神的に参ってしまった話など、ご自身の余り思い出したくないであろう経験なども紹介しており、雲の上の存在のように思っていたのだが少し親近感が湧いてきた。

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