2020.12.22 Tuesday

ブラック霞が関 千正康裕

霞が関の官僚の日々を分かりやすく解説してくれているこの本を、私は感慨深く読ませて頂いた。

実は就職活動の際に、霞が関の役所はインフラ整備を担う役所をいくつか受けたのだが、朝9時ころから深夜終電ぎりぎりまで某役所にいて、何度も色々な方々と面接させて頂き帰宅時に「また明日も来てください」と言われて、どっと疲れが出てしまったことを思い出してしまった。

夜中でも多くの役所の誰も帰らない職場を見ていて、「ダメだこりゃ」と思ったものである。

大手企業を中心に“働き方改革”が進んでおり、私が働いている企業でも、やや形だけな感はあるがログインの記録などから労働時間を人事が把握できるようになっていて、休日にPCにログインして仕事していると人事に呼び出されるようなこともあったりするのだが、霞が関ではいまだにガムシャラな働き方が基本のようである。

そのため多くの有能な若手官僚が転職してしまい、中途採用なども積極的に行っているようだが、人手不足で悩まされているとのこと。

そう言えば私の知っている方で官僚になった方も、多くの方が辞められ、外資系コンサルティング会社や地元の首長になった方までいたりする。

若い頃は、気力と体力で乗り切れるのだろうが、ある程度の年齢になると一日職場に拘束される生活はやはりツラい。

また時間的な拘束だけでなく、無駄が多いところも改善が必要と千正氏は指摘しており、質問の事前通告の徹底やペーパレス化など、やる気さえあれば今すぐにでも実行できるようなことも多いように見えるが、前例主義の文化だとなかなか難しいのだろう。



私はこの環境を改善しないと、優秀な人材が官僚になってくれなくなり、アホな2世、3世の国会議員の思い付きの政策ばかりになってしまう。

えっ?Go To トラベルの二転三転など、すでに思い付きばかり?

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