2018.08.25 Saturday

AI vs.教科書が読めない子どもたち 新井紀子

AIが何かと注目されている昨今、書店でも「注目の本のコーナー」等においてあり、とても話題になっている本。

佐藤優氏も、この本を絶賛しており、遅ればせながら購入。

AIに携わる会社に勤めているので、もう少し早く読むべきなのは反省点…

東大合格を目指した「東ロボくん」という名のAIのレベルアップ過程を紹介しながら、AIの基本的な知識を解説してくれている。

これだけなら、普通のAI解説本なのだが、この本はそこらのAI本と一味違う。



「東ロボくん」だけでなく、AI全般にいえる事として文章を理解することができるわけではないので、読解力が弱点とのことである。

それならば、AIが人間を超えることはないと思いきや、中高生の読解力にも大きな難があるとのこと。

読解力は弱いが細かな設定をすればデータ分類等の業務を完璧にこなせるAIと、読解力が弱い人間とでは、あなたが経営者であればどちらを使うだろうか?

私はこの本を読み、世界の将来がやや不安に思えたのと同時に、読解力さえ身につければ人間はAIに負けないと希望も持てた。

現代社会の最大の問題提起とも思えるこの本を、ぜひ多くの方にご一読いただきたい。

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