2015.01.01 Thursday

リーダーのための「人を見抜く」力 野村克也

あけましておめでとうございます。
2015年も、何とぞよろしくお願いいたします。

今年の最初は何度も取り上げているノムさんの本。

ただ、この本は野球の本と言うよりリーダー論である。
とは言え、具体例が野球の話なので、野球が分かっている方が楽しめる。

第1章の、私は人の「この一瞬」に着目する。

ここでは野村監督が、現役時代そして監督時代にどのような点に着目して人を判断してきたがが書かれている。
野球での具体的な事例が書いてあるのだが、ビジネスマンが会社で人を判断する際の良いヒントになる。

この中で「鈍感は悪である」と書かれているのだが、私はこの点に100%賛成である。

管理職をやっている方で、スタッフに指示を出したときに、趣旨を理解できないスタッフに遭遇したことはないだろうか?
そういうスタッフは仕事ができなく、とんちんかんな行動で足を引っ張る…

第2章はどんな人間か本質を見破る方法。

ノムさん独自の「超一流」「一流」「超二流」「二流」の言ったタイプ分けと、それぞれに合った指導法。

選手の親御さんも含めた挨拶の重要性と言ったことが書かれている。

挨拶と言えば、企業にいると派遣社員も社内にいるが、なんとなく「この人は派遣社員なんだろうな」ということが察知できる。

こちらが挨拶をしても、オドオドしていて会話にならなかったり、ボキャブラリーに乏しいのか単語で話す方は派遣が多い気がする。





第3章は、「人」を見抜いて指導する。

ここでは、選手それぞれのタイプに合わせて、具体的に選手にどのような指導をしたのかが書かれている。

実はノムさんの本の愛読者なら、誰でも知っていることだったりして(笑)

第4章は、個々の適性を洞察して組織を伸ばす。

適材適所の必要性、派閥を作らせないと言ったことが書かれている。

これは民間企業でももちろん重要なことなのだが、レベルの低い会社は「好き嫌い人事」が横行しているように思える。

何となく気が合う人を社長に近くに置き、あまり気が合わない人を社長から遠いポジションに置く。

これでは能力で人員を配置していないので、結果が出ずに会社が空中分解してしまう。

ちなみに年商10〜20億程度の会社は、そういう企業が多いというのが経験上の私の見解

この本は中間管理職以上の方が読めば、面白いと思える本だと思う。

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