2020.03.28 Saturday

ザ・スコアラー 三井康浩

讀賣ジャイアンツで長年スコアラーを務め、イチローの一打で世界一に輝いた第2回WBCでイチローに狙い球のアドバイスもした三井氏の本である。

初めて超一流のスコアラーの方が書いた本を読んだのだが、想像以上に奥深く興味深い。

病気を理由でユニフォームを脱ぐことになり、そこからのスコアラー人生を分かりやすく紹介してくれているのだが、選手にアドバイスする際に分かりやすい言葉で説明しないと腹落ちしないから、分かりやすく説明する能力に長けているのだと思えた。

どうやってセ・リーグの強敵、特に野村監督&古田敦也のヤクルト、川上憲伸や山本昌といった好投手とリードする谷繫元信がいる中日、といった強敵と戦ったが書かれていて、プロのスコアラーの仕事のイメージが持ちやすかった。

ちなみに広島や横浜の話は出てくるのだが、vs阪神タイガースの対処法についてまったく書かれていない(笑)

調べても対処策がなかったのか、はたまた調べるまでもなかったのか…



かなり奥深く、打撃コーチに代わりミーティングを仕切ったり、スコアラーとしてベンチに入ったりと、当時では斬新な扱いをされたレジェンド的なスコアラーのようである。

また多くのことがバッテリー目線で書かれていて(結構ノムさんに考え方が近い)野球を深く考えようと思うとバッテリー目線になるのかなと思えてしまった。

いつの日か球辞苑で「スコアラー」を取り上げて、この三井氏をゲストで呼んでほしい。

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