2020.02.15 Saturday

打者が嫌がる投球論 投手が嫌がる打撃論 権藤博 二宮清純

二宮氏が話を振り、権藤氏が饒舌に答えるという形式で、投球論と打撃論について語る本。

以前にも、このコンビで「継投論 投手交代の極意 権藤博 二宮清純」という本を出しており、その本が良かったので今回も購入することにした。

投手として、そして投手コーチとして今まで60年以上打者を見てきたので、打者のことはもちろん分かる、バッティングコーチの自信もあると権藤節全開である(笑)

打者を見る際には、生きざまを見るのが重要で、打率がそんなに高くなくても生きざまによって警戒レベルが変わってくるそうである。

「打者が一番嫌がる投手は?」という質問に、迷わず阪神タイガースの藤浪晋太郎と即答!

「あの背丈と球威とあのボールの暴れ方は立派なローテーションピッチャーに違いない!」と、藤浪を絶賛してくれており、結果を出しているにもかかわらずフォームを矯正しようとした阪神タイガースの首脳陣が問題とのこと。

当時の阪神タイガースの首脳陣は誰かな!?

また嫌な打者として「平気で見送り三振をするバッター」は不気味で怖いとのこと。

見送り三振というキーワードが出たので、「根拠のある三振はOK」と指示を出していた監督はやはり恐ろしい相手だったとのこと。

その監督の名は野村克也!!
(こういう本の中で当たり前のように名前が出てくるノムさんがなくなったのが、なかなか受け入れられない私…)



これ以外にも、投球論として「フォアボールに対する考え方」「低めに対する考え方」、打撃論として「インコースを打つことに対する考え方」が斬新で面白かった。

野球が好きな方だったら、どの球団のファンでも楽しめる一冊だと思う。

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