2019.05.16 Thursday

日本のいちばん醜い日 鬼塚英昭

8.15宮城事件をご存じだろうか?

宮城事件は、1945年8月14日の深夜から15日にかけて、皇居(宮城)で一部の陸軍省勤務の将校と近衛師団参謀が中心となって起こしたクーデター未遂事件である。

日本の降伏を阻止しようとしたクーデターなのだが、このクーデターには裏があるというのが著者の主張である。

その裏とは、皇室の某中佐が国体を維持するために、色々と暗躍したという驚きの内容になっている。
(本書を読めば某中佐が誰なのか分かるはず)

また終戦に際しての昭和天皇の言動が書かれており、100%この内容を信じる訳にはいかないが、これも驚かされる内容であった。

鬼塚氏の本は初めて読んだのだが、他の方が書いた本を色々と照らし合わせて引用し「ここに矛盾点がある」といった書き方で、私には新鮮に感じた。



後半では宮城事件を離れ、天皇家の血筋の問題や、そもそも太平洋戦争がどのような理由で始まったのか、そして原爆が投下された理由はといったことが書かれている。

ハードカバーの分厚い本なので読む気力が必要だが、読む価値はある本だと思う。

※ちなみに宮城は“みやぎ”ではなく“きゅうじょう”と読みます。

Pagetop


Recommend










Calendar

<< May 2019 >>
SunMonTueWedThuFriSat
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

Search
このブログ内の記事を検索

Archives